メード姿は風俗営業　松山の「メードカフェ」を指導
http://www.asahi.com/national/update/1026/OSK200510250104.html

新たな動きががが。
このまま他の都道府県が追従して、接待業務を行っているメイド喫茶に対して指導をしていくのは、確実な情勢です。警視庁の動きが鈍いように思えるのは、既に水面下での指導等を行っているのか、もしくは慎重に実態調査を進めているからではないかと思います。何にせよここまで騒ぎになれば、あとは時間の問題でしょう。

で、これに付随して揉めごとが

■メイド喫茶にまつわる一連の揉め事〔id:Kanose VS id:Hayashida？〕
http://d.hatena.ne.jp/John_Kawanishi/20051026#1130345834

これはもう「客vs経営者」の論戦ですね。
「女性を売り物にする以上、風俗営業も視野に入れてしっかりと経営しろ」というHayashidaさんの経営的意見は、現在の「メイド喫茶支持派」である客には受け入れがたい意見であり、理解したくない現実でしょう。そもそも現在のメイド喫茶が、潔癖を求めるあまり風俗を嫌い敵視する、一部のオタクたちの、肉体的接触を伴わない「精神的な根源的欲求を満たすサービス」として支持され、現在の状況があるというのが私の見解なのですがいかがでしょうか？

Piaキャロ喫茶の頃は、店や従業員があくまでも「ゲームという妄想の具現化」でしか無く、一部の人気レイヤーが勤めることにより、それに付随して一部ファンが暴走するなどの事件も起こったというだけで、あくまでも「単発企画」としての客寄せ営業でしかありませんでした。まあ、ここまでは(盗撮、ストーキング被害の当事者は良くないけど)良かったのですが、2000年に突如登場した、日曜限定(当時)でフロア従業員が全員オタクコスプレ女性になってしまうという直球勝負な居酒屋「蔵太平山」が、男性向けのサービス業としての「コスプレ(メイド)店員」を確立させたと、私は思っております。

蔵・太平山愛好会
http://www.sarinaga.com/kura/

この「蔵太平山」は店長が元アニメ業界関係者で、そこで働く従業員の女の子も現役レイヤーや声優養成所の生徒などが集まっており、アニメやゲームに対して非常に詳しく、かつ自身もオタクであるという強みで、来店するお客の心をガッチリと掴んではなさない営業姿勢が非常に印象に残っています。

余談ですが、オープン当時の常連でオタク業界にも詳しい某大物ゲーム開発者の方は「風俗でもない、ただの居酒屋でもない、このオタクの心の隙間を付いた『ニッチ産業』は、近い将来必ずブレイクする」と現在の状況を2000年当時に力強く予見していたのには驚かされます。

この「蔵太平山」の「風俗ではないが、女の子とコミュニケーションを取りながらお酒が飲めるオタクの隠れ家的空間」という方向性の成功が、単発企画モノではない「飲食業」としてのオタク向けサービス業の基礎を完成させ、現在の「メイド喫茶」に重大な影響を与えています。

この頃からコアな常連たちの間には、決して犯されてはならない重要な不文律がありました。それは「性風俗と同一視しない」「WRには手を触れない」「WRのプライベートには立ち入らない」といった、自分達が通うお店の潔癖性を、自分達で守ろうとする考え方です。しかしながら「企画喫茶」が「コスプレ居酒屋」に、そして「メイド喫茶」へと変化していく過程で、店側からの過剰なサービスを一部オタクが受け入れてしまい、個人Webやマスメディアがそれを煽ったことで不文律を知らない者や、不文律を犯すものが現れ始めていることが、今日の状況を生み出してしまっているのではないでしょうか。また、メイドが好きで、メイドに潔癖性や、衣装に対する歴史的な考証、サービスの厳格な規定を求める「メイド原理主義者」などもいますが、これは今回は別として扱い、後日改めて語ります(といいつつ語らない事多いな…)

当然今でも、決して犯されてはならい不文律は、常連たちの間ではしっかりと守られており、暗黙のルールとして現在でも存在しております。そして風俗まがいなサービスを提供する店舗に対する疑問は、メイド喫茶草創期からの古参常連の間でささやかれ始めており、現にメイド喫茶系情報サイトなどでは、乱立する店舗に対する戸惑いが激しく見られていました。その矢先に来たHayashidaさんによる発言は、現状を鋭くえぐる発言であったゆえに、Webで活発に発言している常連には絶対に受け入れがたい発言として波紋を呼んでいるのではないでしょうか？

そしてこの問題、当事者であるところの「現メイド喫茶経営者」や「古参(コア)常連」たちが、ほぼ完全に無視しているところが、話をさらにややこしくしているような気もします。「現役経営者」が無視しているのは理解できますし、経営的視点は色々と出ましたので、そろそろ「客」としての、現状を打開する為の建設的な意見を色々と読んでみたいかなと思いますがいかがでしょう？

以前のエントリで「業界団体の創設」を提案しましたが、なんだか店舗からの自浄作用ってのは期待できなそうな流れかもしれないので、発言力のあるメイド喫茶界隈の皆さんで、現在のメイド喫茶を一定基準の下にレーティングしてはどうでしょうか。ただ、これをやるだけの知識がある人は、いろんなしがらみがあるはずだから絶対に出来ないよなぁ、とも思ってしまいました。

なら「お前がやれ」という方もいるかもしれませんが、しっかりと通った店舗はそれほど多くない上に、私が「妻帯者」という事情もあるために出来ません。こういうエントリ書くだけで家庭が微妙に荒れるという事情をお察しください(笑)

#一部誤解を招く表現がありましたので、訂正いたしました。　10月29日 18時

率直な感想は

「これって、まだ自由に触れる状態で展示出来る完成度じゃないっす…」

という感じです。
写真も、裏蓋あけてリセットボタンを押した後の起動画面だったりします。

私が触ったのは夕方16時以降だったのですが、ウィルコムブースで触った２台と、シャープブースで触った１台の計３台が、例外なくフリーズや処理激重状態になり、リセットをかけないと復旧しない状態になりました。

電話をかける事はできたんですけど、それ以外の機能はとりあえず乗せただけっぽく、ブラウザもメーラーも、さらには画面の縦横切り替えさえも、まともに動きませんでした。これを踏まえてウィルコムブースの人に「まさかこれで売らないよね」と聞いたところ、やはりフリーズが多発しているらしく「現在の展示機は開発中の機械でして、個体差も出ております。現状では単なるコールドモックと考えていただけると助かります」とのことです。

なのでポケットPC系未体験の方は、あれが本来のOSのポテンシャルと考えないほうがいいかと。あれは「もっさり」とかそういう状況でなくて、単に「本来出せないものを出してきた」というのが正しい状況かと思われます。

なので中身については評価できませんが、電話機についてはある程度インプレッション出来ますので幾つか箇条書き。

いいところ
・キーボードがかなり使いやすい。リナザウよりいいんでないの？
・思ったより手にジャストフィット。
・ＡＣアダプタがザウルスと共通。USBポートもMiniBで京ぽんと同じ。

ヤバそうなところ
・思ったより筐体剛性ない。ズボンの尻ポケットに入れて座るとか、携帯的な使い方は絶対無理。
・全体にちゃちい。落とすと速攻で壊れること請け合い。
・持ってると手のひらが熱くなる。

こんな感じです。
まあ、OSさえまともに動けばかなりいい端末ではないかと思いますが、どうなることやら。
京ぽん2が非常に良かっただけに、選択に迷う人が増えそうですね。