メードカフェは「接待」　風営法の許可必要
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20051015/eve_____sya_____011.shtml

福岡のメードカフェに風俗営業指定
http://www.nikkansports.com/ns/general/f-so-tp0-051015-0007.html

以上、RinRin王国より

福岡で「メイド喫茶」に警察が警告
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2005/10/16/01.html

ついに来ました。これは業界激震な出来事だと思うんですけど、いかがでしょう？

福岡の例が各都道府県の公安委員会で即適用されるかと言えば、必ずしもそうとは言えないとは思いますが、以前のエントリで書いた「前例」が一つ出来たことになるので、決して楽観は出来ないと思います。今後予想できる動きとしては、メイド喫茶に対する実態調査が行われ、風俗営業に適合する店舗には、それなりの指導が行われるという形ではないかと思います。

余談ですが、前回「メイド喫茶を相手にするほど警察はヒマじゃない」といったような事を書きましたが、やはりその通りだったようで、メイド喫茶経営者からの申し出により公安委員会が調査をおこなったのは非常に興味深いです。

で、少し気になったのが、積極的にメイド喫茶擁護(メイド喫茶は風俗営業ではないorメイド喫茶と風俗営業を絡めて論じるな等)を展開している方は、風俗営業に対する認識が非常に甘いなあという事。実際に従事したことがある人間でないと、風適法の厳しさを理解することは難しいとは思いますが、それにしても認識が甘すぎます。例えばレビログさんで「学校のそばに立てられないのは性風俗なので風俗はセーフ」という見解を示していますが、東京都や千代田区には

風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行条例の施行に関する規則
http://www5d.biglobe.ne.jp/~akio1111/fuzoku/tkfuteki2.html

東京都市計画地区計画の変更（千代田区決定）
http://cdp.city.chiyoda.tokyo.jp/chikukeikaku/chikukeikaku_pdf/08akihabara.pdf

こういった規制がきちんと存在しています。
風俗営業適正化法とは「申請して許可をもらっておしまい」というものではなく、許可を取るまでも非常に大変ですし、取った後も法律を厳守した営業を行わなければなりません。許可にあたっては店内設備においても立会い検査を行い、営業許可が出た後は店内レイアウトの変更も簡単には行えず、たとえ照明の明るさの変更であっても、変更届を提出しなければならないのです。立会い検査が行われるということは、設備の１つ１つに対しても厳しいチェックが入りますし、この検査にパスする為に改装費用もかかるはずです。そして現在テナントとして入居している店舗は、許可の取得にあたり、本来風俗営業が入居できる物件なのかを確認する必要も出てくるかと思います。さらに18歳未満者の入店などの禁止事項に関しても、絶対に許されるべきことではなく、たとえ店側が「18歳未満とは知らなかった」としても「確認を怠った」として処罰されます。

神奈川県警察　風俗営業等の規制概要と営業申請手続き
http://www.police.pref.kanagawa.jp/mes/mesd0017.htm

そして何より「風俗営業」が持つネガティブイメージが与えるダメージが大きいのではないかと。世間における「風俗営業」に対するイメージは厳しいですから…

で、今後のメイド喫茶の営業形態に関する議論は、まず現実問題としてメイド喫茶と称している一部店舗が、風適法対象と思われる営業行為を行っており、それに対して福岡県公安委員会は「風適法対象である」という結論を出していることを認識するべきでしょう。そしてこれを踏まえた上で、健全運営を行う「正統派メイド喫茶」と、それを模倣し一部サービスを誇張して行っている「メイド喫茶まがい商法」の明確な区別をするべきです。電脳メイドしづ子20GBさんでは、すでに新規店舗の紹介を中止しておりますが、これは賢明な判断だと思います。そして「正統派メイド喫茶」は一刻も早く業界団体を設立し、健全運営に向けたガイドラインの制定と、各種機関への働きかけを行い、「メイド喫茶まがい商法」との差別化を図る方向に向かうのがいいのかなと思います。

>>RinRin王国さま
@ほぉ〜むは「白か黒か」となると、どうみても黒です。本当にありがとうございました。てな感じなので、業界団体よりも風営申請を先にした方が良いのではないかと。

冗談はさておき。現状を見ている限りだと、どこよりも先に「ウチの店は健全ですよ、接待じゃなくて接客ですよ、だから風営店ではなくて、単なる喫茶店ですよ！！」的なアピールを(マスコミとお客と警察に)してしまう店が利口だと思います。なのでこういったアピールをするさいに、健全営業をしている店舗が足並みをそろえて、共同声明的な形で発表するのが理想かなと思い、業界団体という提案をしてみました。ただし秋葉原だけを見ても、現在の営業形態（積極的な店員からの話しかけ、オムレツ、おにぎり、ふーふー、過剰な露出がある衣装Day等)を中止しないと、とてもじゃないけど「健全」を名乗れない店舗があるので、今まで仲良くやってきたメイド喫茶同士で分裂などが起きそうな気もします。

もう一つ思ったのが、こういうときにこそ「小林たかや千代田区議会議員」に相談とかしないんですかねぇ。せっかく「あきば通」に掲載協力している店舗があるのにもったいない。