▼ 2008/02/19(火) ゲーセン事情に関する大きな勘違い
今年はAOU行けなかったんですよね。
個人的には「メルブラAA」未出品や「まもるくん」の完成度が低い時点で見送りかなぁ、とか思ってはいたのですが。
レポート読む限りでは「ストⅣ」が良さげ、というか鉄板。続いて「ブレイブルー」なのかな。
でもってゲーセンネタを2本ほど。
ゲームセンターの特効薬に電子マネーは効かないか?
http://japan.cnet.com/blog/samuraidna/2008/02/11/entry_25005029/
そんな事何年も前から業界関係者はわかってるんですよぉ。
もう少し細かく書くと、すっごい昔から「1ゲーム100円の壁」というのがアーケード業界には存在していて、何とかしてゲーム単価を上げたかったのです。その壁をぶっ壊し、単価上げに成功したのがセガの「ダービーオーナーズクラブ」です。 その後の「WCCF」や「三国志大戦」などのカードゲームによる、単価上げ作戦はご存知の通り。
でも、最近はカード原価や通信費などがかかり、最終的に1ゲーム100円あたりまで売り上げが落ちて、結局利益が出ないという悪循環。皆が大好きな「三国志大戦」とか、カード代と通信費、人件費などの固定費差っぴいたら利益がほとんど無いです。人気があって集客マシンとして機能している一面もあるので置いているゲーセンも多いはず。
でもってゲーム単価を上げるために、Edyとかで簡単に単価を変えて、なおかつ集金作業を無くすことにより人件費を削減するという大技が出てくる訳です。 これは既に一部店舗で行われているのですが、いかんせん普及しない。
それは、Edyなどの電子マネーは導入に伴うイニシャルが莫大なため(数年前に聞いた限りでは、それって導入費用の回収が出来なくない?、というレベルだった)なかなか導入に踏み切れず、一部のメーカー店による実験店舗や新規店舗での導入にとどまり、どーにも普及しないわけです。
また、導入当初は顧客の混乱を抑制する為にキャッシュとの併用が望ましいのですが、それをやると電子マネー導入の意味が全く無くなるのでそれは出来ず、いきなり全ゲーム電子マネーにしないとダメで、そうすると今度はエンドプレイヤーに対する敷居が高くなり、一部機械では売り上げの減少も起きます。
たとえばUFOキャッチャー、通りすがりに見たUFOに、ちょっと気になる景品発見!いざプレイしようと思い100円を入れようとするが投入口が無い。よくよく見てみると、「電子マネーオンリー」の表示が。でも今はそういう類のモノが無い。または対応するモノをもってない。仕方がないので諦めて帰る。
というチャンスロスが生まれるので、色々と難しいのです。
まあ、消費税率が上がるのは間違いなく、それに業界が対応しないとマジゲーセン即死なので、いずれは電子マネー化するのでしょうが、電子マネーの導入において、一部ゲーム機だけ現金併用とかそんなことは出来ないので、どっかのメーカーが清水の舞台から飛び降りるつもりで一気に基幹店舗で導入!とかやらないと厳しいでしょう。
ちなみに電子マネー導入は単価設定の自由な変更よりも、集金がなくなる事による人件費削減の方が導入後の直接的な効果が大きいです。集金にかかる時間と人件費はバカにならないので、それが無いだけでもゲーセンの業務というのは大きく効率化します。集金はインベーダーゲームの時代から残る、ゲーセンの悪習とも言うべき非効率的な部分です。これが電子マネーになると、機械1台1台からわざわざ集金しなくもて良いので、業界はとっても幸せになれるのですよ。
ゲームセンター大量閉鎖へ…少子化で家族客が激減
http://www.zakzak.co.jp/top/2008_02/t2008021816_all.html
>少子化にともなう家族客の激減
数年前の(って、既に過去形ですが)ムシキングのブームは虫だけに無視ですか。現在の急激な閉店は、キッズカードゲームのブームが去った後、何の対策も立てていなかった店舗が目立った結果でしょう。その証拠に、ショッピングセンター店舗の不振が目立つなど、キッズカードで売り上げを立ててた店舗での家族客の激減、と言うわけで、これは別にWiiに客を取られているという事ではなく、単純にムシキングを筆頭としたキッズカードバブルが崩壊しただけに過ぎないでしょう。ましてや携帯電話に金取られてるとか、そんなのゲーセンとあまり関係ないです。
勿論それだけでは無く、プライズゲームの衰退、大人向けカードゲームがクソゲー乱発で飽きられてきているなど、これからを引っ張る新規ゲームジャンルの不足や、タイトーの不採算店舗の閉店をきっかけとした、業界トレンドとして閉店ラッシュもあります。この流れならうちも閉店できる!みたいな。
まあ、某社の大赤字は、単純に戦略ミスっぽいのですが…
と言うわけで、ゲーセンはお寒い状況ですけど、今回のAOUの格闘ゲームラッシュはそれに拍車をかけなければいいなぁ、と思う次第です。
個人的には「メルブラAA」未出品や「まもるくん」の完成度が低い時点で見送りかなぁ、とか思ってはいたのですが。
レポート読む限りでは「ストⅣ」が良さげ、というか鉄板。続いて「ブレイブルー」なのかな。
でもってゲーセンネタを2本ほど。
ゲームセンターの特効薬に電子マネーは効かないか?
http://japan.cnet.com/blog/samuraidna/2008/02/11/entry_25005029/
そんな事何年も前から業界関係者はわかってるんですよぉ。
もう少し細かく書くと、すっごい昔から「1ゲーム100円の壁」というのがアーケード業界には存在していて、何とかしてゲーム単価を上げたかったのです。その壁をぶっ壊し、単価上げに成功したのがセガの「ダービーオーナーズクラブ」です。 その後の「WCCF」や「三国志大戦」などのカードゲームによる、単価上げ作戦はご存知の通り。
でも、最近はカード原価や通信費などがかかり、最終的に1ゲーム100円あたりまで売り上げが落ちて、結局利益が出ないという悪循環。皆が大好きな「三国志大戦」とか、カード代と通信費、人件費などの固定費差っぴいたら利益がほとんど無いです。人気があって集客マシンとして機能している一面もあるので置いているゲーセンも多いはず。
でもってゲーム単価を上げるために、Edyとかで簡単に単価を変えて、なおかつ集金作業を無くすことにより人件費を削減するという大技が出てくる訳です。 これは既に一部店舗で行われているのですが、いかんせん普及しない。
それは、Edyなどの電子マネーは導入に伴うイニシャルが莫大なため(数年前に聞いた限りでは、それって導入費用の回収が出来なくない?、というレベルだった)なかなか導入に踏み切れず、一部のメーカー店による実験店舗や新規店舗での導入にとどまり、どーにも普及しないわけです。
また、導入当初は顧客の混乱を抑制する為にキャッシュとの併用が望ましいのですが、それをやると電子マネー導入の意味が全く無くなるのでそれは出来ず、いきなり全ゲーム電子マネーにしないとダメで、そうすると今度はエンドプレイヤーに対する敷居が高くなり、一部機械では売り上げの減少も起きます。
たとえばUFOキャッチャー、通りすがりに見たUFOに、ちょっと気になる景品発見!いざプレイしようと思い100円を入れようとするが投入口が無い。よくよく見てみると、「電子マネーオンリー」の表示が。でも今はそういう類のモノが無い。または対応するモノをもってない。仕方がないので諦めて帰る。
というチャンスロスが生まれるので、色々と難しいのです。
まあ、消費税率が上がるのは間違いなく、それに業界が対応しないとマジゲーセン即死なので、いずれは電子マネー化するのでしょうが、電子マネーの導入において、一部ゲーム機だけ現金併用とかそんなことは出来ないので、どっかのメーカーが清水の舞台から飛び降りるつもりで一気に基幹店舗で導入!とかやらないと厳しいでしょう。
ちなみに電子マネー導入は単価設定の自由な変更よりも、集金がなくなる事による人件費削減の方が導入後の直接的な効果が大きいです。集金にかかる時間と人件費はバカにならないので、それが無いだけでもゲーセンの業務というのは大きく効率化します。集金はインベーダーゲームの時代から残る、ゲーセンの悪習とも言うべき非効率的な部分です。これが電子マネーになると、機械1台1台からわざわざ集金しなくもて良いので、業界はとっても幸せになれるのですよ。
ゲームセンター大量閉鎖へ…少子化で家族客が激減
http://www.zakzak.co.jp/top/2008_02/t2008021816_all.html
>少子化にともなう家族客の激減
数年前の(って、既に過去形ですが)ムシキングのブームは虫だけに無視ですか。現在の急激な閉店は、キッズカードゲームのブームが去った後、何の対策も立てていなかった店舗が目立った結果でしょう。その証拠に、ショッピングセンター店舗の不振が目立つなど、キッズカードで売り上げを立ててた店舗での家族客の激減、と言うわけで、これは別にWiiに客を取られているという事ではなく、単純にムシキングを筆頭としたキッズカードバブルが崩壊しただけに過ぎないでしょう。ましてや携帯電話に金取られてるとか、そんなのゲーセンとあまり関係ないです。
勿論それだけでは無く、プライズゲームの衰退、大人向けカードゲームがクソゲー乱発で飽きられてきているなど、これからを引っ張る新規ゲームジャンルの不足や、タイトーの不採算店舗の閉店をきっかけとした、業界トレンドとして閉店ラッシュもあります。この流れならうちも閉店できる!みたいな。
まあ、某社の大赤字は、単純に戦略ミスっぽいのですが…
と言うわけで、ゲーセンはお寒い状況ですけど、今回のAOUの格闘ゲームラッシュはそれに拍車をかけなければいいなぁ、と思う次第です。
- TB-URL http://multi.nadenade.com/shinichi/0211/tb/A3Y
# Dex 2008年02月19日(火) 午後10時45分
Edyはリーダーとホストが無線接続が出来ないので全リーダー一台一台がLANケーブルでホストと接続されてるとか、
LANケーブルが1本でもイカレて切断が起きるとホストが停止するとか、チャージしたら現金に戻せないとか微妙な点が多かった記憶がありますね。
当時人気だったムシキングと絡めてバーコードつきEdyカードとか
Edyリーダー仕様の筐体とかも出ていた気がしますが、まったくもってEdyって普及しませんね・・・
社員証にもEdy機能つけてるのに・・・
# 774 2008年02月21日(木) 午前0時49分
大崎のクラブセガに行ってきましたけど、Edyオンリーでした。
正に書いてある通りで、ちょっとUFOキャッチャーやろうかな?1ゲーム、ビデオゲームやろうかな?と思っても、Edy持って無い人は入り口で専用のカードが買えるのですが、最低購入額が500円。しかも、1プレイが消費税込み105円となっていましたから、4プレイしかできないということになりますよね?
敷居が無茶苦茶高いせいか、駅前で立地も良いにも関わらずガラガラでした。
スイカやパスモが一気に普及したようにやり方によっては、一気にゲームセンターにも普及できるような気がするんですが、こんな敷居が高いようでは駄目でしょうね。
# シバチョ 2008年02月23日(土) 午前9時29分
初めまして。コメントさせていただきます。
素朴な疑問なのですが、Edy専用じゃなくて、単純にSuicaとPASMOで電子マネーを運用するってのじゃダメなんでしょうか。色々とメーカー的に障壁がありそうですが。
# tablog 2008年02月26日(火) 午前1時59分
自由な価格設定については、私も注目してましたが、
「集金の手間が省けて、人件費が減る」
という意見は初耳で、目から鱗です。勉強になりました。
コナミなんかはICカードを全ゲーム共通にして、
数百円のコストすら削減しようと考えているのに、
Edyカードなんかわざわざ買わないよなぁ……。
# Dex 2008年02月27日(水) 午前6時52分
>tablogさま
集金の手間と人件費は削減できますが、設備投資と維持やメンテナンスに同等か下手するとそれ以上の労力を取られてしまうという罠が…
でも集金が無くなるとそれはそれで物足りなく感じてしまうのも
事実だったりします。
# izuizu 2008年02月28日(木) 午後11時33分
集金の手間と人件費は、サービス残業でカバーできてしまう面があります。
健全とはいえない発想ですが、経営者視点からは当然そういった対応も考えられるでしょう。
集金の手間を省いて何をさせるか、という問題もあります。
edyはオンラインでつながなければならないので、レイアウト変更などがやりづらくなるなどディメリットも多いのでは。