■イベント 宇宙作家クラブpresents 〜見てから死ね!ロはロケットのロ〜「ロケットまつり」
LOFT PLUS ONEのイベント行ってきました。LOFT自体は移転前に行ったのが最後なので、5年ぶり位ですかねぇ。 トークライブ聞きながらメモ取ってたんですが、一部聞きもれ、聞き間違いもあるかもしれません。その際はご容赦の程を。 さらに内容の公開、写真の掲載について特に許可を取っていません。公開について注意や指摘を受けた場合には即内容公開を停止いたします。
到着が7時。既に満員で座る場所がありません。 右から松浦氏、浅利氏、小林氏の3名。樋口監督は急病のため欠席、笹本氏も種子島なので欠席でした。
浅利氏の人生が狂ってしまったという94年のH2・F2(だったと思う)の打上げ映像からスタート。 カウントダウン映像をバックにトークを始める3人。そして打上げに入るとロケット点火から約10秒遅れで大音響が。録画映像と一緒に流れる音でもかなり凄かったんですが、録音では全然再現できていないそうです。音というより衝撃波なので、至近距離で連続して雷が落ちるとか、戦車の大砲の発射音が連続しているといった感じらしい。雷はともかく戦車はわからん。
発射台に載ったスペースシャトルをバックにした写真で、種子島から電話出演の笹本氏登場。「電話に出たら『こちらヒューストンの笹本です』とか言わないかなぁ」と浅利氏がボソっと発言。場内爆笑。
電話が繋がると「ヒューストンの笹本」はなく、普通にスタート。種子島の状況とH-IIA打上げ延期の話など。面白かったのが「今回の偵察衛星は金がかかりすぎている。もしかしたら高速道路建設みたいな、政治家による新たな公共事業なんじゃないの?」という話。衛星4つでH-IIAプロジェクトと同じ位の金がかかってるそうで。衛星業者にボられたんじゃないかとか、そのうち「衛星族議員」が出てくるのでは?とか。これも場内爆笑。
その後様々な映像が流れて、松浦氏による超お宝なH-II・F5のNASDAによるストリーミング放送の為のテスト映像が。H-II・F5は2段目の燃焼不良により衛星投入を失敗しているわけですが、その時の様子がNASDAの手による映像として残っているわけです。
最初はカウントダウンから入り、打上げの光学映像。追いきれなくなるとテレメータデータの表示映像となります。そして2段目切り離しのあたりから様子が変に…
原稿とライブ情報を元にアナウンスしていると思われるのですが、2段目の燃焼開始後、正常な訳ないのに「正常に燃焼中です」とか言うわけですよ。そして「燃焼終了」のアナウンスがあるのですが、明らかに早すぎます。
画面上のテレメータの速度も予定の値に達していません。
その後COMETS分離のアナウンスがあり、重い雰囲気の管制センターの映像が流れ終了です。 松浦氏は「世の中にはロケット打ち上げ失敗を喜ぶ人たちがいるが、現場はとんでもない事になっているんだ。その事をわかってほしい」とおっしゃっておりました。同感です。 COMETSは予定よりも低い軌道に投入されたのにも関わらず、関係者の努力により準回帰軌道に投入され、様々な実験をおこなったそうです。こういった事実がまったく報道されないのも日本のロケット報道のおかしな点だと浅利氏もおっしゃっておりました。
ここで前半終了。休憩の後に後半開始です。 後半は松浦氏のお蔵だしじゃんけん大会からスタート。アリアンのステッカー欲しかった…。続いて小林氏によるH-IIA本体の搬入映像。名古屋の工場から船に乗せ、種子島に上陸後延々と宇宙センターまで運ぶわけですが、ロケットが収容されているコンテナがデカイ!このコンテナを通すために、経路上にある種子島の信号機は折れるようになっているとか。
宇宙センター敷地内の難所。直角に近いカーブらしくコンテナが道からはみ出てます。
最後はH-IIA・F1の打上げ映像で終了。松浦氏が「ロケット打上げは一度は見てください。今回のライブのタイトルにもありますが『見てから死ね!』です。人生変わりますよ」と綺麗にしめておりました。
終了後はサイン会開催。
で、久しぶりのロフトの感想なぞ。 雰囲気は昔のままなのですが、以前は「トークライブ終了後は朝まで(もしかしたらパネラーとも)飲める」てのが売りの一つだったような気がするんですが、深夜の部があるそうでとっとと追い出されてしまい少し残念。まあ、初期のシステムでは飲み逃げなどが相次ぎ、営業的に大変だったってのも知ってますが、もう少しゆっくりしたかったのが本音ですね。 どうやら次回もありそうなので、楽しみにしております。 |