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My Recommendation #1: Calore King "Tapestry"
GAPの2001年秋のCMが流れていた。Carole KingとLouise Goffinの母娘だ。
娘のLouiseが母の名曲"So Far Away"を母のピアノをバックに歌う。
それに続いて母のCaloreが彼女の新曲"Love Makes the World"を歌うのだ。
観ていて鳥肌が立った。
その"So Far Away"が収録されているのが、Carole Kingのセカンド・アルバム"Tapestry"だ。
1971年度のグラミー賞で、ベスト・アルバム賞、最優秀女性ボーカル・パフォーマンス賞、
ベスト・シングル賞、そしてベスト・ソング賞の4部門独占という快挙を成し遂げた名盤中の名盤。
この"Tapestry"自体が、後に"Tapestry Revisited: A Tribute To Carole King"として
アルバムまるごと様々なミュージシャン達によってカヴァーされているほどだ。
Carole Kingは、Kylie Minogueがカヴァー(オリジナルはLittle Eva)してヒットした
"Locomotion"の作曲者としても有名。元々はプロの作曲家として活動していたのだが、
このアルバムのヒットでその後の女性シンガー・ソングライターの先鞭となった人だ。
収録曲は、小柳ゆきもライヴでカヴァーしていた"I Feel The Earth Move"や
"It's Too Late"など、どれを取っても名曲ばかりだ。
リリースから今年でちょうど30年になるのに、未だに色褪せない魅力を持っている。
"Tapestry"のジャケットで、Carole Kingはジーンズを穿いて窓辺に座っている。
かつて母が穿いていたジーンズをその娘も穿き、母の名曲を娘が歌う。
母から娘へ、20世紀から21世紀へ、時代や世代を超えて名曲もファッションも
素晴らしい文化は受け継がれていくのだとGAPのCMは訴える。
GAPってこういうとこが上手いんだよなぁ。腐ってもアメリカだなぁと思ってしまう。
ユニクロなんかにゃ死んでもマネできないよ。